風の彫刻
平地では雪解けから次々と福寿草が顔を出していますが、大雪山の稜線はまだ厳寒の世界です。森林限界からキタキツネやエゾユキウサギの痕跡を確認しながら尾根まで上りきると、強風が織り成す彫刻のような世界が広がっていた。ここまで上ると…
平地では雪解けから次々と福寿草が顔を出していますが、大雪山の稜線はまだ厳寒の世界です。森林限界からキタキツネやエゾユキウサギの痕跡を確認しながら尾根まで上りきると、強風が織り成す彫刻のような世界が広がっていた。ここまで上ると…
今回は毎年一緒に越冬している体長4cmほどの小さな昆虫を紹介します。晩秋になると、何処からともなくキャンピングカーにオツネントンボがやって来ます。車のドアを開閉する度に出入りしているようで、多い年には…
日一日と強まる陽光が湖沼の解氷を勢い良く進め、水鳥が羽を休めに次々と飛来しています。
樹上からその様子を鋭い眼光で窺っているものがいます。オオワシです。
向かい風が吹き始めました。その風を受け宙に浮くように…
春と秋の渡りの季節、北海道の湖沼は多くの白鳥や雁、カモたちが旅の中継地として訪れます。今冬は早い時季からオオハクチョウが南での越冬を終え、繁殖地のシベリアへ向かっています。解氷が進む湖は、羽を休める水鳥の姿が日に日に…
2月はキタキツネの恋の季節。遥か先の雪原からキタキツネの雌雄が戯れながら向かってきます。疾走して先導するのは雌、100m毎に立ち止まり大きく開口して雄を迎え、まるで愛情を確認するかのような行動を繰り返し、弄んでいるかの…
解氷が進む湖沼に水鳥たちが、羽を休めに次々と集まっています。その凍結した湖沼に出現したオアシスを取り囲むように集まってきた海鷲たちが、樹上から弱っている獲物を狙っています。多くの生き物が、集まるこのようなエリアには…
冬になると湖沼や河川は結氷し、生き物たちの重要な移動路となりますが、今季は早くも解氷が進んでいます。朝夕に森から森へと植物を求め、群れで移動していた一頭のメス鹿が、運悪く薄氷を踏み抜いてしまいました。メス鹿は、どうにか氷上に…
今季一番の寒さが続き、湖の結氷が連日進んでいる。氷が織りなす自然現象はいくつもあるが、そのなかでも強風で割れた薄氷が、湖岸に幾つも積み重なり、ガラス細工のような繊細な表情を見せる寄せ氷の美しさには、いつも魅せられる。夕陽が沈むに連れて…