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真夏日 コチドリ

 7月は晴天が続き30度を超す暑い日が続いた。太陽が照りつけ陽炎が揺らぎはじめると、親鳥は立ち上がり卵を抱くのをやめた。太陽を背にして陰をつくり、卵を直射日光から守っている。太陽の動きに合わせて、親鳥の向きも少しずつ変わっていく。地面の温度は優に40度は超えているだろう。気温が30度を超えると、汗腺のないコチドリは、開口して熱を放出させ体温を維持する。開いたままの嘴に滴る水玉が、少しずつ膨らんでいくのがわかる。それでも、彼らは卵を守り続けていた。
 そんな健気なコチドリの姿を目の当たりにすると、言葉では言い表せられない感情が内からわき上がってくる。無事に孵化するのを、祈る思いで見守り続けた。

コチドリ

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