夕方になると、コチドリの繁殖場にキタキツネが連日姿を見せた。その足取りは軽く、エサ場への通り道になっているようだ。親鳥はそれを察すると、身をかがめ地面と同化する。さらにキツネが寄ってくると10メートルほど巣から駆け足で離れ、擬傷行動をとった。 キツネは、まったくその行動に気づかずに足を止めることなく通り過ぎていった。この一連の行動はあえて居場所をアピールをしているようにも見えるが、それほど子を守る本能が強いのだろう。親鳥は、安心した面持ちで再び卵を抱きはじめた。
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