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木漏れ日のなかで キタキツネ

 7月のある朝、太陽が昇り山の陰にある麓の林床にも木漏れ日が届き、体を丸めて眠っていた子ギツネを優しく照らした。この2週間、いち早く光が当たる針葉樹林のたもとが彼のお気に入りの寝床になっている。標高の高いこの場所は朝晩の気温が10度ほど。気温が上がり、冷えた体が温まると、森の若きハンターはひとつ背伸びをして、森の奥へとゆっくり歩きはじめた。

 夏を迎え、単独で奔放に過ごす時間が長くなった子ギツネは、森の中で多くの経験を重ねて一人前になっていく。
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