シロザケの遡上を上流域で待ち続けていたのは、僕だけではなかった。ヒグマをはじめ、キタキツネ、タヌキ、アライグマ、ネズミ。そしてオオワシにオジロワシ、トビ、ハシボソカラス、カワアイサにミヤマカケス、カワガラスが、昼夜を問わずサケを目当てに姿を見せた。まだまだ多くの生き物がいるはずだ。
そのなかで、驚きを隠せなかったオオワシの行動が撮影できた。日没から1時間経過した暗闇のなかでオオワシが川に姿を見せ、サケを捕獲し、食べはじめた。その姿は、まるでシマフクロウを見ているようだった。これまでの冬の観察から、日没前には林の塒に規則正しく戻るオオワシを見てきただけに、新たな発見だった。北からの長旅を終えて、空腹を我慢できなかっただけなのかもしれないが、人知れず夜も活動しているのかもしれない。
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