北海道も連日30℃に達する暑い日が続いています。あれだけ元気がよかったエゾハルゼミの鳴き声も徐々に弱まってきました。森の生き物たちの活動も鈍くなり、日中は涼を求めて木陰でじっとしています。そんななか、生い茂った林床をとことこと歩くエゾタヌキに出合いました。比較的鈍感なエゾタヌキですが、直ぐにこちらに気付き足を止め、じっと見つめています。ゆっくり近付くと、エゾタヌキは反転して森の奥へとゆっくり歩みはじめました。その後を急いで追いましたが、すっぽりと深い緑に隠れ、その姿を見失いました。
鬱蒼とした夏の森は、人には歩きづらく不快な場所ですが、多くの生き物たちにとって身を隠せて暑さを凌げるやすらぎの空間のように感じます。