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初夏の森 キタキツネ

 ツツドリの太い声が絶え間なく響く森のなかで、エゾライチョウの親子に出合った。鬱蒼とした林床を母親が8羽ほどの雛を連れて移動している。静かにゆっくりとエゾライチョウとの距離を詰めていくと、茂みのなかから鋭い視線を感じた。エゾライチョウの親子を追っていたのは、僕だけではないようだ。

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