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秋と冬が出会った朝 大雪山のシマリス

 
 この日、夜間に降りつもった稜線の雪は、陽光に触れるとみるみるうちに解けていった。やがて太陽のぬくもりが山肌を包みこむと、巣穴から顔を出したシマリスが岩の上に立って、昨日とは違う山の景色をじっと見つめる。
 
こうして大雪山は降雪と雪解けを繰りかえしながら初冠雪を迎えてから1月ほどで白銀の世界へと静かに変わっていく。
 
時間をかけながらゆっくりと雪山になるおかげで、多くの生命が長く厳しい冬を前に、十分に備えることができる。
 
もし突然、一夜にしてあらゆるものが雪と氷に閉ざされたなら、生きものすべてが困ってしまうだろう…
 
そして僕も、日一日と彩りが増す森にふれながら、冬のリズムに少しずつ心と身体をなじませていく。
 
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