エゾアカガエルが自分の体と同色の落ち葉の上で息を潜めて昆虫が 現れるのを待ち構えている。 真上から覗き込んでも植物の陰に隠れていることもあって、 歩行時に足下で飛び跳ねないかぎりまったく気づかない見事な擬態 。
そんな彼らをエゾタヌキが、 鼻先を地面すれすれに下げて嗅覚を頼りに森の広域を移動しながら 探していた。普段は仲良く雌雄で行動するタヌキだが、 この時期は交代しながら子育てをしているため、 単独で甲虫やカエルなどを求めて活動していることが多い。 普段から臆病で神経質な彼らだが、 子育ての季節は警戒心がさらに強まり、 なかなか距離が縮まっていかない。確かな手応えがないままに、 この夏が終わりそうだ。