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エゾハルゼミの終わり

 騒がしいほどに森に響いていたエゾハルゼミの声も6月の下旬を過ぎると少しずつ小さくなり、今は光が差すたびにわずかに弱々しい声が聞こえてくるだけ。

足下ではアカヤマアリの襲来に羽をバタつかせて抵抗するセミが、最後のひと鳴きを残して静かに地中に還っていく。

 
 北の森は盛夏へと移ろい、鳥たちの声も落ち着いてきた。それと交代するようにアブやブヨが湧くように群がる。
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