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一期一会 エゾシマリス

 まだ薄暗いうちから森を歩き続け林床に陽が差しはじめた頃、若緑の苔に覆われた倒木に腰をおろした。すると、30秒もしないうちにシマリスがフッキソウの群落から姿を現し、僕の隣に駆け上がってきた。もう何日もこの森に通い続けているのに、これまで気配すら感じることができなかった森の可愛いらしい住人の出現に驚きを隠せなかった。

 彼は愛嬌を振りまき、僕をさらに樹林の奥へと連れていく。この小さな友ともう2度と出会うことがないと感じ、巣穴に戻るまでの1時間ほど会話をするように静かに向き合った。
 こんな出合いが、この先も続くと良いのにな。
 
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