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世界最小の肉食獣 キタイイズナ

 いつか、どこかの森でイイズナとばったり遭遇すると思っていた。それが明日なのか、それとも年老いて杖をつき足下を気にしながら散歩をしている時なのか、その瞬間がいつ訪れるのかまったく予想がつかないまま、雪の上に残る彼らの小さな足跡ばかりをこれまで見つめ歩いてきた

 この冬、雪が舞う森の中で僕の足下を慌ただしく駆け抜けて行った1匹のネズミが幸運を導いてくれた。
 
 冬の嵐の直前に訪れた小さな奇跡。お互いに何かひとつでも、この日の行動にズレがあったなら、この出合いは無かっただろう。
 
 あの日の出来事は不可思議に包まれた物語を観ていたかのような、夢幻だったように今も思えてならない。
 
 世界最小のイタチの仲間キタイイズナは、まるで神話の世界に棲む精霊のように気配を潜めながらひっそりと息づき、いまだにその生態の多くが謎に包まれている。 
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