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北帰行

 南で越冬したハクチョウや雁の仲間たちが、遥か彼方にあるシベリアの繁殖地へと旅を続けている。毎春、彼らは、その途中に北海道の雪解けた田畑の落ち穂を目当てに次々と集まり、体力を養っていく。夜間は湖沼や河川で羽を休め、早朝から夕暮れまで広大な農地に姿を見せ、ある日南風とともに忽然と姿を消す。

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