南から渡ってきたコマドリやオオルリ、アカハラにツツドリなど、 夏の森を代表する歌い手たちが勢ぞろいし、 いま北の森は森全体がひとつのオーケストラのように何とも心地よ い音色に包まれている。
霧が立ちこめるなか、深い森へと続く廃道を進むと、こごみ( クサソテツ)のみずみずしい緑が映える林床が現れた。 目の前に広がる無限の情報のなかで、 ひときわ力強い存在感を放つ苔むした倒木が目に飛び込んできた。 歩み寄り、 朽ちた倒木の養分を糧に勢いよく芽吹く植物と老木の関係を自分な りに理解しようとすると、 多くの問いを投げかけられているように感じてくる。
森をひとり歩いていると多くの気づきや学びがあり、 ふと立ち止まり考えさせられることがしばしばある。