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秋の海辺 オオセグロカモメ

 潮が引いた海辺に、旅の途中で力尽きたシロザケがいくつも打ち上がっていた。そのなかには、サケ釣りの糸と浮きを絡めたものや、イクラを取り出され腹を割かれたものまでいる。
 約4年の長い旅程を考えると、あともう少しで生まれ故郷にたどり着き、生を全う出来たであろうと、少し寂しい思いが募る。ただ、そんなサケの命はカモメへと受け継がれ、カモメの命もまた他者へと巡り変わっていく。そう考えると、少し気持ちは楽になる。
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