この季節、 波に乗って沿岸に姿を見せるカラフトマスやシロザケは、 北海道の秋の風物詩になっていたが、 近年その光景を探すのに苦労している。カラフトマスに関しては、 産卵のために河川を遡上する姿もほとんど見ることがなくなった。 10年ほど前であれば、 水面を真っ黒に埋め尽くすサケマスが上流域まで見られたが、 その光景を目にすることも難しくなっている。 そんな現況に直面して思うのは、「あの時、 時間をかけて丁寧に撮影するべきだった」と、 ただ後悔の念に駆られるばかり…。また来年、 なんて感覚で自然と接すると、 もう2度と巡り合えない状況だとひしひしと感じる。
今、 自然環境の変化が著しい時代の真っ只中に生きていことを改めて実 感している。