翆雨が日に日に緑が濃くなる森の美しさを際立たせ、ほのかに甘い香りを漂わせています。そんな森のなかで、エゾフクロウの母親が2羽の雛を見守り続けていました。時折現れ、雛に近づくハシボソガラスやミヤマカケスを追い払っては、また眠りについています。産卵から約2カ月が経ち、子育ての疲れはピークに達していることでしょう。巣立ちをした一週間ほどが、最も雛たちにとって危険な時季です。親鳥が日中ゆっくり休めるのは、もう少し先になるでしょう。
フクロウ目の足は可変対趾足と呼ばれ、横枝を掴む時や、ネズミ等の獲物を逃さないように進化してきたものだと思われます。この特徴を持つ仲間は、他にも魚を主食とする猛禽類のミサゴがいます。写真からその特徴が良く分かると思います。