この数日、高温になったり雪が降ったりと極端な気象が続いていますが、林床の小さな花たちは、力強く次々と咲き始めています。桜咲く樹上から絶え間なく聴こえてくるアカハラの美しい囀りに、春の訪れと懐かしさを感じます。そんな春を待ち焦がれていた生き物は、僕だけではないようです。長い冬眠から目覚め、林床を駆け回るシマリスも同じ思いのように感じます。寒さでしおれたエゾエンゴサクの花の蜜を、ひとつひとつ器用に舐めながら移動しています。待ちに待った春の恵みを存分に味わっているようです。
まだ寒さが厳しいのか、夕刻に枯れ葉を口いっぱいに頬張って巣穴へと入って行きました