越冬地から北へと向かうオナガガモが羽を休めに次々と集まっています。繁殖地のツンドラまで、まだまだ長い道のりです。解氷した河川で長い首を伸ばし、逆さまになって水草を夢中になって食べています。十分にエネルギーを蓄えなければなりませんが、オジロワシやオオタカが飛翔する度に、鋭い羽音とともに一斉に飛び立ち、空を覆い尽くします。日に何度も繰り返される光景に、水鳥たちの躍動する生命の力強さに感慨深いものを感じます。
この先、水鳥たちがツンドラに辿り着くまでの長い旅の中で、どんな物語が待っているのでしょうか…想像だけが膨らみます。