冬になると湖沼や河川は結氷し、生き物たちの重要な移動路となりますが、今季は早くも解氷が進んでいます。朝夕に森から森へと植物を求め、群れで移動していた一頭のメス鹿が、運悪く薄氷を踏み抜いてしまいました。メス鹿は、どうにか氷上に這い上がろうと前肢の蹄を氷にかけ、もがきますが滑って上がれません。懸命に頑張ったのですが、ついに力尽きてしまいました。樹上から海鷲たちが、その様子をじっと見つめていました。
冬の終わりに密やかに繰り広げられる、命の光景です。
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