Field Note

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山の狐

一昨日から生暖かい南からの風が吹いています。 先月までの肌を刺すような強い北風は、日に日に弱まり、 春の気配が増す今日この頃です。そんななか、気持ち良さそうに、 ぐっすりと眠るキタキツネに出合いました。 長い極寒期から身を守ってくれたフカフカの冬毛が、 鼓動に合わせて上下に動いています。山のキツネの冬毛は、 浜のキツネよりも毛艶の良い黄金色の毛を纏っているように感しら れます。もう10年以上も前の話になります。 古老の猟師から聞いた「浜のキツネの毛皮より、 山のキツネの毛皮の方が重宝される」と、 そんな話をすやすやと眠る美しい冬毛を纏ったキタキツネを見つめながら 回想していました。

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