冬ほど気象状況に神経を使う季節はありません。毎朝、 どこで日の出を迎えるか、 数日前から気象予報を見ながら考えます。 一定の気象条件を満たさないと、 出会えない冬の美しい自然現象は幾つもあります。今季、 道東エリアは湿度が低く、霧氷やサンピラー、 ダイヤモンドダスト等の出現が少なく、 まだ圧倒されるような光景に出会えていません。それでも毎朝、 目の前に広がる厳寒の世界に、 生き物たちの存在を感じたくて双眼鏡を覗いています。この朝、 雲間から差す柔らかい光が、淡い黄金色の世界を描き出し、遠方の樹上に2羽のオオワシが静かに佇んでいました。