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厳寒に生きる命の痕跡 エゾシカ

 雪深い湖畔沿いを進むと、 痛々しいヤナギの幼木が点在していました。 その先の彼方に見える黒い点を双眼鏡で覗くと、 エゾシカが群れてヤナギの木肌を採食しています。冬の季節、 小雪地帯に生息するエゾシカは、 日中森の中で休んでいる姿を多く見ますが、 多雪地帯では昼夜問わず食べ続けています。それは雪に埋もれ、 食べ物が極めて少ない事を物語っています。 高地の多雪地帯に生息するエゾシカの冬毛は、 小雪地帯のエゾシカと比べ、 黒々とした深い獣毛に覆われているように感じます。 生息エリアによって、各々の環境に順応し、 命を繋いでいるのだと思われます。

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