きらきらと星が瞬く長い夜の間に、 肌を刺すような強烈な冷気が大地を覆い尽くしていきます。 多くの生き物たちは、 じっと身を潜めて朝暘の温もりを待ちわびているのでしょう。
そんな極寒の朝、 魔法をかけたかのような光景が柔らかい陽光とともに現れました。 日の出と同時に力強いアカゲラの鳴き声が冷気を伝って響き渡り、 エゾシカの小群が霧氷を纏った原野の奥へと移動して行きます。 目の前に広がる光景は特別なものではなく、 連綿と続いてきた厳寒に逞しく生きる命の光景です。
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